見たい見たいと思いつつも2時間越えの上映時間に尻ごんでいた「キャスト・アウェイ」。
ついに見ました!
いまずもがなの主演トム・ハンクスの演技がとにかく凄い…。
無人島に漂着してから脱出するまで映画の何割を占めていたのかわからないけれど、
トム・ハンクス演じる主人公チェックの一人芝居にすっかり夢中でした。
漂着後に何もない状態からなんとか生きようと模索して傷つく姿、
孤独。長い年月、ひとりきりでたいした資源もない孤島で過ごすつらさ。
応援したり絶望したり映画を見ながらドキドキハラハラ…。
脱出の為に孤島を離れて海を漂流する決死の姿には、胸が熱くなりました。
元婚約者の家を訪問するシーンはハンカチが必須アイテムでございます。
どちらの気持ちを考えてもやるせない!
元婚約者が家に夫とまだ幼い子供を残して車に乗ったことは、母になった私でも非難できない…。
チャックに気丈に振舞うケリー。でも地図や車を見るとどれだけ辛くて複雑な気持ちだったらとてもわかる。感情が溢れて車に乗ったこと、乗車後の表情、チャックの言葉、このシーンとても素晴らしかった…。
ケリーはいい女だしチャックはいい男。
その夜、友達にチャックの無人島での心情を語るシーンもよかった。
帰還してからは辛い現実ばかりのチャック。
最後のシーンは希望に満ちていて心が救われました。
波乱の人生だったれどどこかお伽噺のような後味で、話の中で相棒ウィルソンとかクジラと遭遇するシーンとかも相まって、同じロバート・ゼメキス監督の「フォレスト・ガンプ」ぽいなあと思った。