2015/06/18

つわりのこと

早いものでもう妊娠7ヶ月!
いまだ体調万全!というわけでもないのですが自身の記録&
悪阻で苦しんでいるお母さんに読んでもらえればと思い、
つわりの日々のことを書こうと思います。

長いので興味のある方だけどうぞ

わたしの場合、妊娠2ヶ月の中頃くらいから悪阻が始まりました。
それまで妊娠がわかってもまったくいつも通りだった体が
日に日になんともいえない気持ち悪さに襲われ会社でも横になる日々。
(わたしはフルタイム勤務のOLでござる)

3ヶ月に入った頃には会社に行くこともできないようになって、
ひたすら家で気持ち悪さをこらえて横になっていました。
食事も少ししかとれなくなって、産婦人科に点滴に通いはじめました。

この頃は朝、顔も洗う気力もなくて2、3日おきに朝イチでなんとか産婦人科に行って
点滴をしてもらって帰りに食べれそうなものを買って(食パンとかパインとか)、
お昼に食べて、食後の気持ち悪さを日中こらえつつ夜になんとか眠る…といった毎日。
比較的お昼くらいまでは体調が少しはよく、昼過ぎくらいからどんどん気持ち悪さが増してくる…といった状態。
なのでお風呂は体調がいい日の4時頃までになんとか入ってそのまま寝て過ごしていました。

化粧水とかもつける余裕がなくて髪もボサボサ、外に行く時も化粧なんてできなくて、
女性として失格だなあと悲しく思ったものです。
(特に通院の時に他のキレイな妊婦さんを見ると少し落ち込んだりしてました 笑)

この時はとにかく気持ち悪くて吐きたいのに吐けない、
嗚咽が止らなくなる、ヨダレ悪阻(唾液過多症)が主な症状。
吐き気が止らないのに吐けない…。
お昼にほんの少し食べたものが夕方になってもずっと気持ち悪くてバケツに顔をつっこみながら
「なんとかしてー!」と涙する日々でした。

ヨダレ悪阻も辛くて口から常にサラサラの唾液が出てきて飲み込めない…。
ひたすら流しとかティッシュに吐くけれど1分後には口の中がいっぱいになっている。
唇もガサガサになって旦那さんとしゃべることも辛くて悲しかった…。
(しゃべると余計唾液がでるので)

ヨダレが出る分、水分をとらないといけないのに水も飲めなくなってきて
おなかの赤ちゃんは大丈夫だろうかって心配になったりもしました。
テレビも携帯も音楽も目やら耳やら刺激が強くて、日々ただ芋虫のようにふとんに包まってうめいているだけ。
スローテンポなジブリのオルゴールメドレーが比較的耳に優しくてたまに気分転換に流していました。

4ヶ月に入ってから嗚咽や吐き気から本当に吐くようになりました。
ずっと寝たきりなので体力もなくなって肌もハリがなくて怖かった…。
体重はこの時点でマイナス7kgくらい落ちました。
顔やら足やら肉がなくなったのが自分でもわかるくらいゴツゴツしてきて
寝たきりの体には足とか痛くて辛かったー!

旦那さんが心配して背中をさすってくれても気持ち悪くて拒絶してしまうし、
どうしていいか分からないで困っている旦那さんに声をかけたくても
気持ち悪さとヨダレ悪阻であまり喋る事すらできない自分が情けなくて申し訳なくて、
そんなことも精神的に辛かった…。

この頃はとにかく水を飲んでも飴を舐めても食べ物を食べても吐く吐き悪阻に変化。
どんなに少量でも口にした後5時間くらい気持ち悪くなって最終的に吐く。
やっとなんとか口にできた少量の食べ物や飲み物を吐くのはとても悲しかったです。
お昼にほんの少し食べたものが夕方になってもずっと気持ち悪くて、
夜に実際吐き始めるとバケツに顔をつっこみながら「なんとかしてー!」と涙する日々PART2でした。

貧血も酷くて午前中少し調子がいい時、「せめて体力をつけなくては」と
家の周りを歩いたりしたけれどすぐ嗚咽が止らなくなって家に帰っていました。
カバンの中にはエチケット袋とティッシュと唾液悪阻用のペットボトルを常備。

胃が痛むようになってみぞおちあたりに心臓があるみたいに常にドクドクしていて、
ホットミルクとかヨーグルトを取るようにしてました。
それも吐いた時の乳製品感がトラウマになってだんだん無理に。
気持ち悪さと戦いつつなんとか眠りについても深夜とか明け方に胃痛で目が覚めるように。

ヨダレ悪阻の口荒れ対策でツバが出たらストローを挿したペットボトルに出す、を開発!
ひび割れて岩のようになっていた唇が少し改善。

少し動ける午前中、バスで思い切って図書館に行ったら
貧血と気持ち悪さと悪寒で倒れて病院へ。
赤ちゃんは問題ないと言われて一安心…。
少し良くなったと思うとまた悪化しての繰り返しで気持ちが弱ってくる。

13週に入ってついに入院。
いつも通り産婦人科に点滴に行ったらすぐにでも入院するべきと言われその日のうちに入院。

旦那さんは仕事中だったのでなんとか自力でタクシーを呼んで紹介先の病院へ。
手続きが終わってやっとベッドに横になれたところで点滴スタート。
これが辛かったー!
血管が細いやら曲がってるやらなんだかんだ言われつつ数人のナースさんに挿されて
その度にすごく痛い!挿した後も痛い!!
悪夢の24時間点滴の日々がスタート。

点滴は本当に辛くて、刺さったと思ったら寝てる間にカラになった点滴内に血が逆流して
結局挿しなおしたり、最終的には10個くらい注射の跡だらけの腕に。
点滴してる間も前に挿したあとが内出血して痛んだり怖いやら辛いやら…。

点滴が辛くてなんとか退院しようと必死でした。
入院計画を見ると“治療 3週間程度・食事がとれるようになるまで”と書いてあったので
最初の数日は絶食+24時間点滴だったのですが、
「食べなきゃ出れない…」と焦ってとりあえず朝食だけ全粥1/2量にして出してもらうことに。
戻さないように①とにかくゆっくりよく噛んで食べる、②食後1時間は横にならない、
③食事中は水分は控える、④食後1時間後くらい(消化が始まった頃)に水分を摂る、とかを
律儀に守って食べてました。
ヨダレ悪阻は相変らず酷くてペットボトルが手放せない状態。

その後朝食と昼食を全粥1/2量にして食べれるようになって
お医者さんに「退院したい!」と相談して、入院から一週間で無事に退院。
退院のタクシーの中で遠くに見える桜を見ながら、「今年は一度もお花見できなかったな」と
少し寂しい気持ちになりました。

退院しても相変らず気持ちの悪さは変わらなくて毎日ギリギリのところで吐かないでいる状態…。
あまり食べれない&食べるとどんなに少量でも気持ち悪さが一日中続く日々が再開。
退院したはずなのにあまり良くなってない私の姿を見て旦那さんもオロオロ…。
結局、退院数日後に夜戻してしまって(忘れもしない赤味噌)、
旦那さん&母親と相談して実家で療養することに。

実家では母がお粥と魚を常に用意してくれてありがたかったです。
母も働いてるのに申し訳ないなあと思いつつ、食べれるようになる!を目標に
無理せずに食べるようにしていました。
相変らず夜になると気持ち悪くて動けなかったけれど、
1人ぼっちの時間が減って少し気持ちが軽くなってのかだいぶよくなりました。

2週間くらいで食事もだいぶとれるし食べてももどさない&
外にもほんのちょっと出たりできるようになったので実家での療養を終了!
久しぶりの旦那さんとの生活。

この頃、体力も衰えてフラフラで気持ち的にも落ち込み気味のわたしを気にして
旦那さんが比較的体調が良い日の夜にコンビニに誘ってくれて、
ほんの15分程度のお散歩なんだけれどすごく気分転換になりました。

あいかわらず化粧も化粧水もできないし、パジャマ姿でペットボトル片手のわたし。
「女としてどうなの」って悲しくなったりもしたけど気にしないで
ひたすら気遣ってくれる旦那さんの存在が本当にありがたかったです。

5ヶ月の中頃からだいぶ良くなって、仕事への復帰に向けて歩いたり体力作り。
突然の嗚咽とかはヨダレ悪阻はまだまだ残っていたけれど少しずつ夜の体調悪化も落ち着いてきました。
(といってもやはり夜はグッタリ寝たきり…)

お風呂と朝の洗顔もできるようになってきて化粧水もちゃんとつけ始め…た矢先、
いつも使ってるボディショップのアロエ化粧水で顔がかぶれるようになって
無添加の洗顔料と化粧水に変更。
無添加にした途端落ち着きました。
いままで化粧水で肌が赤くなったりかぶれることがなかったのにびっくり…。

この頃、6ヶ月の妊婦健診で産婦人科の先生に「よく頑張ったね」って言われて涙が滲んだなあ…。
そう、すごくがんばったよー!!(号泣)

妊娠6ヶ月から職場復帰して、疲れやすいけれどなんとか仕事も家事もできるようになってきて
今では妊娠7ヶ月!
ヨダレ悪阻と赤ちゃんが大きくなった事でおきるマイナートラブルに悩まされつつも
赤ちゃんの胎動に勇気をもらいつつ日々過ごしています。

出産までまだまだですが、ここまで旦那さんや母、いろんな人の優しさを改めて感じられて
悪阻も悪いことばっかじゃなかったな、と思える今日この頃です。

なにより旦那さん。
わたしが家事も何もできない時に一生懸命、料理や掃除や洗濯をして家を支えてくれる姿、
お腹の子やわたしを気遣ってくれる姿を見て、改めて「この人と結婚してよかったなあ」と感じました。

妊娠悪阻に苦しむ人は妊婦さんの中でもどちらかといえば少数派のようですが、
それでもたくさんいると思います。
世の中にはわたしよりもっと悪阻が重い人、パートナーに側にいてもらえない人もいると思います。

わたしは悪阻がもっとも重い時によく孤独を感じました。
気遣ってもらっても100%他人が自分の悪阻を理解できるわけではないし、
それでも逃れられない気持ちの悪さ。
自分の体がいまだかつてない位に変化してどうしていいか分からない状態。
自分にしか分からない“悪阻”とヨレヨレになりながら先の見えない戦いを24時間している。

赤ちゃんが心配でも胎動も何も感じられなくて、母親感もそんなに感じる事ができない。
それでも妊婦健診で見れるわずかな時間に「ちゃんと育ってるんだ」って希望をもらったり…。

最後に悪阻中のお母さん、悪阻はぜったい終わるし、どうかがんばってください。
「いっそ堕ろしてしまいたい」って涙する日があっても自分を責めないでください。
終わってみれば長い人生のたった数ヶ月だったんだなって思える日がきっと来ます。

胎動を感じ始めると一気に赤ちゃんもがんばってるんだってわかって嬉しくなります^^

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